モアサナイトとは|起源・特徴・他の宝石との違い
モアサナイトとは、炭化ケイ素(シリコンカーバイド)の結晶からなる宝石です
約5万年前にアメリカ・アリゾナ州に落下した隕石の破片から見つかった鉱物で、現在ジュエリーに使われているモアサナイトはその結晶を研究者たちが研究室で再現した合成石です
- モアサナイトの成分と隕石から始まる起源
- 硬度9.25と虹色のきらめきの理由
- よく並べて語られる石との性質の違い
モアサナイトはほかの何かに似せた石ではなく、モアサナイトという独立した宝石です
モース硬度9.25という硬さと虹色のきらめきを生む光の性質、そして宇宙から届いた起源の物語
この記事ではモアサナイトの起源と特徴やほかの宝石との性質の違い、そしてRADIANNが感じているモアサナイトの魅力をひとつずつご紹介します
モアサナイトとは|炭化ケイ素から生まれた独立した宝石
モアサナイトの成分は、ケイ素と炭素が結びついた炭化ケイ素です
天然のモアサナイトは隕石の中からごく小さな粒として見つかるほど稀少で、そのままジュエリーに使える大きさのものはほとんど存在しません
そのため市場に出回っているモアサナイトはすべて研究室で結晶を育てた合成モアサナイトです
RADIANNで取り扱うモアサナイトも合成石であり、私たちはそのことを最初にお伝えするようにしています
「合成」と聞くと人工的な模造品を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません
けれども合成モアサナイトは、天然のモアサナイトと同じ成分・同じ結晶構造を持つモアサナイトそのものです
ほかの宝石の見た目をまねたものではなく、モアサナイトはモアサナイトとして完成している。RADIANNはこの石をそういう存在としてお届けしています
RADIANNが扱うモアサナイトの品質や基準についてはRADIANNのモアサナイトについてのページでもまとめています
モアサナイトの起源|アリゾナに落ちた隕石から始まった物語
モアサナイトほどロマンに満ちた生い立ちを持つ宝石はめったにありません。その物語ははるか宇宙から始まります
約5万年前に隕石がアリゾナの大地に衝突

今から約5万年前、直径約50mといわれる巨大な隕石が岩壁のそびえるアリゾナ州のコロラド高原に衝突しました
落下速度は時速4万6000kmといわれ、一時間もかからずに地球を一周してしまうほどの速さです
大気圏を通過するときの隕石は太陽にもまさる輝きを放っていたと伝えられています
その衝撃は岩石を巻き上げて掘り起こし、直径1.2km・深さ200mにもおよぶ巨大なクレーターを残しました
現在「バリンジャー・クレーター」と呼ばれている場所です
1893年に隕石の破片から見つかった星のような鉱物

時は流れて1893年。バリンジャー・クレーターの周辺で粉々に砕けた隕石の破片が見つかります
その破片の中に、小さくても力強く星のようにきらめく鉱物が含まれていました。これこそがモアサナイトの原石です
その後フランスの化学者アンリ・モアッサンらの研究によって、この鉱物が地球上ではほとんど見られない新しい鉱物であることが突き止められました
「モアサナイト」という名前はこのモアッサンに由来しています
約100年後に研究者たちが結晶の再現に成功

神秘の光に人類が再び出会うまでには、さらに100年近い年月が必要でした
アメリカ・ノースカロライナ州の化学者たちが研究を重ねた結果、1993年についにモアサナイトの結晶を再現することに成功します
宇宙から贈られ、人の叡智によってこの世に再び生み出された星のかけらのような宝石
イメージ
多くの研究者たちの長年の努力があって、いま私たちはモアサナイトを身に着けることができます
RADIANNはこのように多くの人の想いが詰まったモアサナイトを正しく伝えていくことを自分たちの使命だと考えています

モアサナイトの特徴|硬さと虹色のきらめき
モアサナイトが日常のジュエリーとして選ばれている理由は、その起源の物語だけではありません。宝石としての性質にもはっきりとした個性があります
モース硬度9.25の硬さ
モアサナイトのモース硬度は9.25です。モース硬度は「ひっかき傷のつきにくさ」を表す目安で、9.25は宝石の中でも非常に高い値です
日常生活で触れるものの多くはこれより柔らかい素材でできているため石そのものに傷がつきにくく、毎日身に着けるリングや旅行・レジャーのお供にも向いています
普段使いや旅先での扱い方については旅行・普段使いに向くモアサナイトジュエリーの記事で詳しくご紹介しています
屈折率と分散|虹色に光る理由

宝石の輝きを左右する性質に「屈折率」と「分散」があります
屈折率は石の中に入った光がどれだけ大きく曲がるかを示す値で、高いほど光を内側で反射させて明るく輝きます。モアサナイトの屈折率は約2.65です
分散(分散値)は白い光が虹の七色に分かれる度合いを示す値です。分散が高い石ほど、光を受けたときに赤や青や緑といった虹色の光が現れます
モアサナイトの分散値は約0.104と高く、角度を変えるたびに虹色の光がきらめくのが特徴です。この虹色の輝きこそがモアサナイトならではの表情です
色味と合成石としてのエシカルな側面
ジュエリーに使われる無色のモアサナイトは、透明感のある白い輝きを持っています
RADIANNではこのほかにアクアブルーやイエローなど色味のあるモアサナイトもお取り扱いしています
モアサナイトは研究室で結晶を育てるため、鉱山での採掘を必要としません
安定して品質のそろった石を届けられることと環境に配慮したエシカルな選択肢であることも、モアサナイトの大切な特徴です
モアサナイトと他の宝石の性質の違い
透明で強い輝きを持つ石には、モアサナイトのほかにもいくつかの種類があります
名前は聞いたことがあっても違いがよくわからないという声をいただくことも多いため、ここではジュエリーでよく見かける石の性質をそれぞれ中立にご紹介します
どの石にもそれぞれの魅力があり、どれを選ぶかは目的や用途、そして何を大切にしたいかによって変わります
モアサナイト
炭化ケイ素の結晶で、現在流通しているものは研究室で育てられた合成石です。モース硬度は9.25、屈折率は約2.65、分散値は約0.104
虹色のきらめきが豊かで、硬さがあるため日常使いにも向いています。隕石から見つかったという起源を持つこともほかの石にはない個性です
天然ダイヤモンド・ラボグロウンダイヤモンド
どちらも炭素の結晶で、モース硬度は10です
天然ダイヤモンドは地球の内部で長い年月をかけて生成されたもの、ラボグロウンダイヤモンドは研究室で結晶を育てたものです
成分はモアサナイトとまったく異なり、別の種類の宝石です
キュービックジルコニア
酸化ジルコニウムを主成分とする人工的に合成された石で、「ジルコニア」「CZ」とも呼ばれます。モース硬度は8.5で屈折率は2.15〜2.18ほどです
手に取りやすい価格帯のアクセサリーによく使われています
クリスタルガラス
ガラスをもとにした素材で、屈折率は1.54〜1.55ほどです。カットによって華やかな輝きを楽しめ、ファッション性の高いアクセサリーに広く使われています
このように見た目の印象が似ていても、成分も性質もそれぞれ異なります。宝石の名前を正しく知っておくことはジュエリーを選ぶうえでの安心にもつながります
モアサナイトそのものの品質の見分け方はモアサナイトの選び方・品質の見分け方で詳しく解説しています
モアサナイトの魅力|「ありえない」を楽しむ大粒の輝き

RADIANNのコンセプトのひとつに「ありえないを楽しむ」という言葉があります
モアサナイトはサイズやお値段にとらわれずに大粒の石を日常に取り入れられる宝石です。1ctや2ct、あるいはそれ以上の石を特別な日だけでなく毎日の装いに

これまで「ありえない」と思っていた大きさを気負わずに楽しめるのがモアサナイトの魅力です
ブランドを始めた当初は、モアサナイトという名前そのものがまだ日本で知られていませんでした
けれども最近では「2ctのピアスを着けたい」「5ctのリングをオーダーしたい」というご相談が本当に増え、お客様の方から「これモアサナイトの醍醐味✨ですよね!」と言っていただけるようになりました
「本物のモアサナイトです」と堂々と身に着けていただける日常が広がっていることを心からうれしく思っています
もちろん大きければ良いということではありません
モアサナイトという楽しみ方を、そしてエシカルなジュエリーを堂々と取り入れる日常を、それぞれのお客様らしい形で始めていただければと願っています
実際にお客様からは次のようなお声もいただいています
「こんな大きさ、ありえないって思っていたはずなんです。でもありえない!なんてもう今は思うこと自体間違ってるんですね笑 日常に大粒のモアサナイトを身につけるだけで 輝きをふと見た時に癒されて 元気をもらえるんです🫶」
ジュエリーは装いを華やかにするだけでなく、身に着ける人の気持ちを高めてくれるもの
RADIANNのオーナーも国内外の出張や日々の業務に追われる忙しい夏に、「日常の中で忙しさに追われながらも、ふとした瞬間にモアサナイトの輝きが目に入り、その輝きに心癒されているの」と話していました
大粒のモアサナイトを楽しむジュエリーの例

- オーバルカットリング:センターにオーバルカット約4.0ct、サイドにテーパードカットを添えたデザイン(Pt950)
- フルエタニティリング:ラディアントカットでトータル5ct(18KWG)
- ヘイローリング:センターにクッションカット約2.0ct(18KPG)
- カスケードイヤリング:ラウンドブリリアントカット・プリンスカット・ペアーシェイプカットを組み合わせた合計約3.0ct、長さ37mm(18KWG)
- テニスブレスレット:ラウンドブリリアントカットで合計約10ct(18KWG)


映像で描いたモアサナイトの物語
「モアサナイトとはいったい何なのか」「モアサナイトは唯一無二のストーリーを持つ、人類の叡智の結晶である」
RADIANNがお伝えしたいこの想いを一本の映像作品にしました

クリエイティブチームプロダクションの株式会社新春様がハワイで撮影し、2023年12月15日に代官山で開いた新商品発表会で初めてお披露目した5分38秒の作品です
満天の星空や雨、森と海や火山口といったハワイの壮大な自然の中にモアサナイトの原石から削り出したリング「PHOTON」が溶け込んでいきます
商品を大きく映すブランド広告ではなく、「モアサナイトと人類との出会いは特別なことだった」という物語を描いたショートフィルムです
全編はRADIANN公式YouTubeでご覧いただけます
よくある質問
モアサナイトは天然石ですか
現在ジュエリーに使われているモアサナイトは、研究室で結晶を育てた合成石です。天然のモアサナイトは隕石の中に小さな粒で見つかるほど稀少で、合成石も天然と同じ炭化ケイ素の結晶です
モアサナイトはダイヤモンドの一種ですか
モアサナイトはダイヤモンドの一種ではありません。モアサナイトは炭化ケイ素、ダイヤモンドは炭素の結晶で、成分も性質も異なる別の宝石です
モアサナイトは傷つきやすいですか。普段使いできますか
モアサナイトのモース硬度は9.25と高く、石そのものは傷がつきにくい宝石です。普段使いのリングやピアスにも向いていますが、地金は石より柔らかいためアフターケアでの定期的なお手入れをおすすめします
モアサナイトという名前の由来は何ですか
モアサナイトという名前は、隕石の破片から見つかった鉱物を研究したフランスの化学者アンリ・モアッサンに由来しています
モアサナイトはなぜ虹色に光るのですか
モアサナイトが虹色に光るのは、光を虹色に分ける度合いを示す「分散値」が約0.104と高いためです。光を受けて石が動くたびに赤や青などの色の光がきらめきます
モアサナイトのジュエリー選びやデザイン、サイズのご相談はお気軽にどうぞ
公式LINEで相談するオーダーメイドについて
