『知らないと損』な宝飾業界のマーケティング戦略
「婚約指輪といえばダイヤモンド」という常識は実は19世紀後半以降の宝飾業界のマーケティングによって広まったものです
その歴史を知ると、これからは価値を自分で理解して選ぶ時代だということが見えてきます
いつのまにか刷り込まれた婚約指輪の常識
こんにちは。宝飾業界には業界ならではのマーケティング戦略が巧みに張り巡らされています
それらは一般的にはあまり知られていない内容だったりします
宝飾の世界にいる人にとっては当たり前のことでも、そうではない人にとってはまだまだ敷居が高く感じられます
知りたくてものぞけなかったり聞きたくても聞けなかったりするからこそ、ぼんやりとしかわからないということが結構あります
「いつのまにか刷り込まれてしまった常識」
- 婚約指輪といえばダイヤモンド
- 結婚指輪といえばプラチナ
- 婚約指輪といえば給料3か月分
しかしダイヤモンドが婚約指輪として使われるようになったのは、意外と最近のことだということをご存じでしたか
その昔、王族など上流階級の間では富と贅沢の象徴としてダイヤモンドの指輪が贈られることはありました
ですが婚約指輪にダイヤモンドが使われることは、一般的ではなかったようです

ダイヤモンドの婚約指輪が定番になった理由
では、どのようにしてダイヤモンドが婚約指輪として一般的になったのでしょうか
実はここが面白いところです
1867年に南アフリカでダイヤモンドが発見されると一気に供給過剰になり、多くの人の手が届くものになってしまったんですね
するとどうなるか
当然ですが価格が下落します
供給過剰になったダイヤモンドの金銭的価値と高級品としての評判を維持するために、市場がコントロールされるようになります。誰が何のために

ここからダイヤモンド鉱山を持っていたデビアス社の巧妙な戦略が始まります
採掘量をコントロールし、英国王室へのダイヤモンドの贈呈やハリウッドスターへの貸し出し、セレブの婚約指輪の雑誌掲載などさまざまな施策を打ちました
そうしてダイヤモンドのイメージと、その希少さや象徴性に関する物語をアピールしたのです
うまいですね

(上の写真:RADIANN モアサナイト オーバルカット4.0ct エンゲージリング)
それと同時にセレブのものだけにはしないために、
「永遠に品質が変わらないダイヤモンドは、永遠の愛と結びついている」
というメッセージを込めたキャンペーンが開始されました
女性の指に輝くダイヤモンドは男性の経済的成功や社会的地位の象徴であると強調することで、男性の購買意欲を高める戦略も用いられました。うまいですね

「永遠の輝き」のキャッチコピーが残したもの
そしてマーケティング・キャンペーンは至るところで展開されました。1948年に発表された
「A Diamond is Forever(ダイヤモンドは永遠の輝き)」
は、デビアス社のマーケティング戦略を象徴するキャッチコピーです。そう、このよく耳にするフレーズはデビアス社のものだったのです
このように市場を巧みにコントロールする戦略がとられたことによって、ダイヤモンドは今のような形で認知されるようになったのです

これからの価値は「理解すること」から始まる
ということは、私たちはもしかすると知られざる大きな力によってコントロールされたものを価値としているということです。それ自体はおかしなことではありません
ですが大切なのはこれからは価値は理解することから始まるということですね
イメージ
近年では環境問題や人権問題への意識の高まりから、これまで言われてきた「いつのまにか刷り込まれてしまった常識」は変わりつつあります
- 婚約指輪といえばダイヤモンド → モアサナイトなどのエシカルジュエリーも
- 結婚指輪といえばプラチナ → イエローゴールドなど好きなカラー
- 婚約指輪といえば給料3か月分 → 婚約指輪はなしにして結婚指輪だけに
モアサナイトなどエシカルな素材を使った婚約指輪を選ぶ人は増えています。婚約指輪の予算の考え方は6月はジューンブライド、婚約指輪のお金事情でもご紹介しています
宝飾業界の未来は、さまざまな戦略やマーケティングによって時代とともに変化していくかもしれませんね。婚約指輪はブライダルコレクションからご覧いただけます
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