金属アレルギー、マテリアルの選びかたについて
こんにちは。
ジュエリーが好きだけどアレルギーが怖い
と悩まれているお客様がいらっしゃいました。
そこで、改めて金属アレルギー、マテリアルの選び方について共有させていただきます。
ジュエリーは、金やプラチナ、シルバーなどの貴金属や、スチールやステンレスなどの合金で作られています。
これらの金属は、汗や皮脂などの酸性物質に触れると、イオン化して皮膚に付着することがあります。
このイオンが、アレルギー体質の人の体内に侵入して、免疫反応を引き起こすと、かゆみや赤み、腫れなどの症状が現れます。
これが、ジュエリーによる金属アレルギーです。
お客様とのお話しで上がった、金の種類についてご説明します。
金の純度は、24分率で表記されており、24金は金の純度100%、18金は75%、10金は42%となります。
24金 |
金の純度が100%。金の色合いが最も美しく、変色や傷に強いという特徴があります。しかし、柔らかいため、加工や研磨がしにくく、高価であるというデメリットもあり。 |
18金 |
金の純度が75%。24金に比べて硬度があり、加工や研磨がしやすいという特徴。比較的アレルギー反応が出にくい。 |
10金 |
金の純度が42%。18金よりもさらに硬度があり、加工や研磨がしやすいという特徴。また、18金よりも価格が安いというメリットも。 10金には、金属アレルギーを起こしやすいニッケルが多く含まれる。日本では約10人に1人がニッケルアレルギーであるといわれている。 |
お客様によっては10金のジュエリーで金属アレルギーが出るけれど
18金ではアレルギー反応が出ないという方もいらっしゃいます。
これは体質によって様々ですのでご相談しながらマテリアルは決めていく場合もあります。
また、ホワイトゴールドやピンクゴールドは、金の色を出すためにニッケルやパラジウムなどの金属を混ぜて作られることが多いため、こちらもアレルギー体質の方とは慎重に選んでいただくようにしております。
アレルギーがない場合のお客様には
通常はプラチナよりホワイトゴールドをおすすめしています
その理由としては、
- 重量も軽く、気にならないで身につけられます。
- プラチナとホワイトゴールドは同じシルバー色ですが、ホワイトゴールドの方がプラチナより明るいシルバー色になります。その微妙な色の差が石の輝きを綺麗に見せてくれます。
- 柔らかい素材のプラチナは変形により石が落ちることもあります。それを少しでも回避できればとも考えております。
ただし、金属アレルギーが心配という方には、プラチナをおすすめさせていただく場合もあります。
プラチナは、金属アレルギーを起こしにくい素材として知られています
その理由は、プラチナのイオン化傾向が低いためです。イオン化傾向とは、金属がイオン化するしやすさの度合いを表すものです。イオン化傾向が低い金属は、イオン化しにくいため、皮膚に触れてもアレルギー反応を引き起こしにくいと考えられています。
しかし、プラチナにも、他の金属を混ぜて作られた合金があります。これらの合金は、金属アレルギーの原因となる可能性があります。
プラチナ合金で金属アレルギーを引き起こす原因となる金属としては、やはりニッケルやパラジウムなどが挙げられます。
プラチナの指輪やアクセサリーを購入する際には、プラチナの純度を確認することが大切です。950以上であれば、ニッケルやパラジウムが含まれていない純プラチナです。900以下の場合は、ニッケルやパラジウムが含まれている可能性があります。
また、金属アレルギーの既往がある人は、プラチナの指輪やアクセサリーを身につける前に、パッチテストなどを行うことをおすすめします。
またVIPのお客様には
アレルギー対応策として特別なコーティング施術のご案内もさせていただいておりますので
疑問点などがありましたらいつでもLINE@からご相談くださいね。