[Adver Times 掲載コラム]第2回D2Cブランドの立ち上げから考えた、これからの「価値」のつくり方
こんにちは
先月に引き続き宣伝会議様が運営する、広告界のニュース&情報プラットフォーム「Adver Times(アドタイ)」にコラムを寄稿させていただきました。
2月は第二回
「価値とはどうあるべきなのか」「価値を最大化させるために何をしたのか」についてお話しさせていただきました。
是非感想をおまちしております♪
連載1回目では私がInstagramで物販を始めたきっかけ、はじめ方、コンセプト設計について触れました。
連載内で「ジュエリーという商材はSNSと相性がいい」とお伝えしました。確かに、当初の「ブライダルアクセサリー専門ブランド」はInstagram発のD2Cブランドとして、事業を成長させることができました。
私は次なる挑戦として5年前に日本では、まだあまり知られていなかった人工合成石の「モアサナイト」を使ったジュエリーブランドを立ち上げました。デザインの魅力だけでなく「モアサナイト」という石の価値を、オンラインのビジネスでどこまで伝えることができるのか。今、試行錯誤を重ねています。
日本でモアサナイトの認知度があまり無いなか、どの様に他のモアサナイトジュエリーと差別化し、ブランディングするのか?はじめは失敗することも多くありました。そんな現在進行形の私の取り組みを含め2回目は「価値とはどうあるべきなのか」「価値を最大化させるために何をしたのか」をつづりたいと思います。
「あなたが売っているから価値がある」ブランド名なんて、なくてもいい?
モアサナイトジュエリーのパイオニアとしての5年間、たくさんの方々と関わりを持ち、その中で自分としても熱意をもって製作に取り組むことができました。私がそんな熱意を持ち続けられるのは【モアサナイトがロマンあふれる素晴らしい石だから】ということに尽きます。
そもそも「モアサナイトとは何か?名前を聞いたこともない」「名前は聞いたことがあるが詳しくは知らない」という方は多いと思います。
モアサナイトとは、人工的にラボで作られた人口合成石のひとつです。人工的につくられる輝く石は種類が数多くあります。キュービックジルコニア、スワロフスキー、ラボグロウンダイヤモンドなど、中には名前を聞いたことのある石もあるかもしれません。
それぞれの人口石に特徴がありますが、私が取り扱うモアサナイトは約5万年前、アメリカのアリゾナ州に墜落した隕石の中の鉱物として発見された宇宙生まれの石です。発見したのはフランス人科学者のアンリ・モアッサン、その名前からモアサナイトと名付けられました。発見から約100年後に、アメリカの研究チームが人工的にモアサナイトを製造しました。
モアサナイトは欧米では認知度が高く、すでに何年も前からエンゲージリングとしても人気で、その地位を確立しています。ですが、事業を始めた5年前は日本ではほとんど知られていませんでした。私が「モアサナイトが素晴らしい」「ロマンあふれる素敵な石」と言うのは、価格や安定供給が可能であることやエシカルであること以上に「宇宙からやってきた」という他の合成石にはないストーリーがあるからです。
私も初めてその存在を知った際に「そんな、素敵な石があったとは…」と感激し、すぐさま世界中の工場から石を取り寄せました。それらはどれも製造者が「最高級品質です」の謳い文句とともに販売されているものでしたが、残念ながら中にはガラクタのような出来のもの、玩具やごみのようなものもあれば、一見綺麗に見えるけどファイア(反射)が強かったり、曇ってみえるものも多くありました。人がつくるものだからこそ、製造工程や技術力で天と地ほどの差があることを消費者としても知り、驚きました。かなりの時間をかけて技術力の結晶といえる素晴らしいモアサナイトにたどり着きましが、ここまで複数のモアサナイトを比較したのは、日本では私だけだと自負しています。
世界中から石を集めるところから始め、ジュエリーにして販売するようになったのですが、石自体の認知度が全くないころは、どうしても「ダイヤモンドと比べる」説明をせざるを得ませんでした。自社の石に自信があったこともあり「えっ、これ、ダイヤモンドじゃないの?」をキャッチコピーにスタートしました。セールスは順調に伸びていきましたが、ある日お客さまから「これ、あやさんのアカウントですか?」という不思議な問い合わせが相次いで来るように。折しも私が手掛ける「RADIANN」ではジュエリーブランドとしての格調を高めるためにロゴデザインを一新し、商標登録を済ませたタイミングでした。
お客さまの話をよく聞いてみると「モアサナイトジュエリー ラディアン」に一字付けただけの似た店名のお店が、旧ロゴと似たロゴで出現しモアサナイトの販売を始めていることがわかりました。さらに先行してビジネスを始めていた私たちに対し、商標登録の取り下げを請求してくるという非常にショッキングな出来事が起こりました。
続きはコラムへ
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